黄金比の黒糖。
2021年5月11日

福岡には、手仕事で作る誇るべき黒糖があります。
黒糖作りの匠達が集う「さとうきび部会」が生み出す「釜焚き黒糖」は、知る人ぞ知る逸品。
黒糖の色が黄金色なのは、畑に必要以上の農薬を使っていないから。通常は一回の火入れで作られる黒糖ですが、深い味わいを追求し、火入れは3回。石灰を使わないことで、固くならず口の中でほろりと崩れる食感を楽しむことができます。
ちくぜん野の花は、3年前から「さとうきび部会」の匠である川藤氏からの指導を受け、筑前町でサトウキビ栽培から製糖作業を行っています。去年は、皆で育てたサトウキビの出来が良く、糖度は25度に。それらを匠達の指導をもと、黒糖へと仕上げていくのですが、製糖作業は毎年冬にかけての1ヶ月もの間、火を絶やさずに行われます。

さとうきびを絞り、カスを取り除いた上で、火入れし、一晩寝かした上で、丁寧にアクを取り、再度火入れしてさらに手作業で煮詰め、仕上げは甕の中で時間をかけて冷ますという・・まさに手間隙かけた手仕事の極み。さとうきび部会の皆さんには、感謝しかありません。お客様からの「こんな美味しい黒糖は初めてだ」という声に感動と勇気をもらいます。私たちの手仕事は、逸品を支えているのだと。大地の恵み、太陽の恵み、そして関わる手仕事の恵み。上質な食で人に笑顔を届けることに願いを託して。
ぜひ、その価値ある味わいをぜひ味わってみてください。
